評判は聞いていたのですが、田村由美先生のマンガってちょっと怖いな・・という気持ちがあり手を出してなかったんです。(好きなんですけどね)

久しぶりに書店に行って物色していると件の本が棚に平積みされていて、なんだかたくさんマンガを買いたい気分だったので既刊(1~4巻)全部購入しました。

 

いや、わかってたけど

いまさらお前が言うなって話だけど

 

当たりです

 

良くしゃべる主人公・久能整が事件に巻き込まれ推理していくという、よくみる流れではあるけど

 

なんだろう・・・田村由美先生特有の背筋が寒くなる怖さがある

怪談話のようにすこ~しずつ怖くなってくる。。

 

その怖さがまた癖になってしまうような怖さ。

なんと表現していいか分からないその怖さは、主人公・久能整(くのう ととのう)が話す言葉の中にもたくさん入っています。

 

 

1巻では久能整は犯人として警察から取り調べを受けるのですが、徐々に刑事たちの相談役のようになっていくのがおもしろいです。本人は意図してなく単なるお話好きという・・・。その話が人の核心を突くというか・・その突き方がちょっと怖いけど、的を得ていてストーンと落ちるんですよね。上手く説明できないので読んでもらった方が良いw

 



例えばこれは第1話なんですけども、

事件現場を見たという人の目撃情報があって主人公・久能整が犯人として疑われているわけです。
「というか 皆さんはその目撃者の人をよく知っているのですか?」

「え?」

「そんなわけないだろう 善意の第3者だよ」

「じゃあ僕と立場は同じですよね みなさんが良く知らない人物」

「それなのにどうして その人が本当のことを言っていて 僕の方が嘘をついてるって思えるんですか」

 

これを読んだだけでも、

「確かに!」ってなりません?

第1話試し読みできますので久能整の話をじっくり聞いてみてほしいです(笑)

 

 

公式のあらすじも、おもしろい

そんなつもりは全然ないのに、なぜか物事の本質をあぶりだしてしまう謎の青年・久能 整がさまざまな事件を解決…!?

 

まじで本人は事件を解くとかそんなつもり全然ないwでも巻き込まれちゃったからしょうがなく・・・(/ω\)

久能整の話を聞いてると、なんだか自分の常識ってなんなんだろう・・?って考えてしまうし、なんだか聞きいって(読みいって)しまいます。

4冊わーーっと読み終わったあとは、おもしろいマンガを読めた充実感がありました。

 

小さいころから読んでるけど、底が知れぬマンガ家さん。

 

集中して一気に読んでしまったわ。